2022/10/28
「つくるノートブック パンダのどすん」対談 handy×大洋印刷

「つくるノートブック パンダのどすん」でコラボさせていただいた、親子絵本作家のhandyのおふたりとオンラインで対談を行いました。

handyさんは、デザイナーで絵を担当するゆみこさんと、お話を担当するあいさんの親子作家です。ゆみこさんとは大洋印刷は10年以上のお付き合いをさせていただいており、様々な場面でお仕事をいただいておりました。


今回はひょんなことからご縁がありコラボレーションノートが実現したのですが、その経緯も含め、「つくるノートブック パンダのどすん」について、handyさんの人となりと共に、その良さを知ってもらいたいと思っています。

左からhandy ゆみこさん、(愛犬のリンツ)、あいさん
左から大洋印刷 吉井(司会進行)、稲野辺(担当営業)

「つくるノートブック パンダのどすん」を作って

「つくるノートブック パンダのどすん」ドイツ装160p無地ノート

「つくるノートブック パンダのどすん」はオンライン限定での発売です。

TAIYO ONLINE SHOP
https://store.shopping.yahoo.co.jp/taiyo-onlineshop/handy-taiyo-notebook.html

handy WEB SHOP
https://handydp.base.shop 

ノートの仕様はこちらより → 「つくるノートブック」パンダのどすん 詳細仕様について

吉井:今回、「つくるノートブック」の1種類として、絵本「パンダのどすん ボクのおきにいり」と初めてのコラボレーションをさせていただきました。お手元の見本を見ていかがですか。

handy ゆみこさん:もう本当に思った通りの仕上がりでした。稲野辺さんからペーパーサンプルをたくさん送っていただいて、すごく時間をかけて選んで、迷って、ああでもないこうでもないと家族の意見も聞いたりして。最終的に今の形のものになったんですが、選んだ紙で思った通り、全てがイメージ通りでした。

稲野辺:ありがとうございます。

handy ゆみこさん:迷ったりするのがすごく楽しい時間でした。紙をこんなに見たり触ったりできるのってなかなかないことなので、たくさん送っていただいたサンプルの中から、いろいろ想像しながらすごく楽しんで選ばせていただきました。

handy あいさん:すごいなって思いました。(手元の見本をめくりながら)……どすんとノートが良く合っていて、可愛いです。これでお話を書いてみたりしたいなと思いました。

稲野辺:いやあ素晴らしい!ありがとうございます。

handy ゆみこさん:本当に嬉しいですし、さらに何倍も嬉しいのは、長くお世話になってお付き合いいただいてる、大洋印刷さんとのコラボレーションっていうことです。もう本当にこの上ない喜びです。こんな日が来るとは思っておらず。どすんのおかげですね。感謝しています。ありがとうございます。

稲野辺:本当に身に余るお言葉だなと思っています。私もまさにですね、西村さん(handy ゆみこさん)ともう10年以上前からお世話になっているのですが、こういった形になったのはご縁だなと思います。今回は本当に口説きに行こうと思いました(笑)本当にお嫁さんに来てくださいじゃないけど、うちと何かコラボしてもらえませんかっていうのを、もう、すぐ言っちゃったんですよね、多分、インスタのメッセージからだったと思うんですけど(笑)

handy ゆみこさん:そうです、はい(笑)

稲野辺:やってくれないかっていうお話をさせていただいたのは、おそらくまだ夏ぐらい、6月くらいだったと思います。そこから実際にお会いしたのは、その間1回だったけれども、物のやり取りもコロナ禍ならではの、(オンラインで進める)今のやり取りだなという感じの進行でした。いろんな紙見本などを送らせていただいて。

本当はもう少し細かいステップ踏めてもよかったな、とは思うんですけれど、私の先輩からのお付き合いがあった中で、信頼感があったからこそできた部分も大きかったですね。ある程度ご安心していただいて、任せていただけたからこそできたことだなと思います。

もう本当に、物が上がってきた姿を見たときは、何でしょうね、本当にできたんだという感慨深い思いがありました。

handy ゆみこさん:ええ、本当に。

おすすめポイントや気に入っている部分

吉井:「つくるノートブック パンダのどすん」のおすすめポイントや、気に入っている部分について教えてください。

handy ゆみこさん:まずは、大洋さんのInstagramなどのご紹介でも書いていただいたんですけど、背と見返しのグリーンは、どすんが大好きな竹や笹をイメージするような色として選びました。表紙の方は、スケッチやデッサンなんかに使っていただいてもいいように、汚れが目立ちにくい紙にしました。なつかしい、大学ノート風の表紙にしたいなと思って選びました。

稲野辺:最終的に決定した紙はAFボードですね。いくつかの候補の中から選んでいただきました。

「つくるノートブック パンダのどすん」デザイン決定稿

handy ゆみこさん:はい。気に入っている部分は、表紙だけを見ると、どすんなんですが、開いて、裏表紙と見たときに、あ、リンゾウとお散歩してるんだっていう、ちょっとした広がりや楽しみがあるところですね。本当はリードで繋げたかったんですが、そこは仕様の関係でできなかったんですけれど。開くと、どすんの後をトコトコついていってるリンゾウが出てくるよ、というところがすごく気に入っています。

元々無地のノートが大好きで、無罫の。探すのですが、なかなかなくて、主人が海外出張に行くときとかに頼んでいたぐらい、まさにこういう感じのノートをすごく探していたので、それをどすんで作ってもらえたというのは本当に嬉しいことでした。はい、もう全部気に入っています。

稲野辺:ありがとうございます。私も、お選びいただいた素材との調和というか、すごく全体として合っているなと。そもそも私達大洋印刷が作る、ある程度フォーマットがある中からお選びいただいているので、サイズ感ですとかページ感とかはあまり融通が利かなかったと思います。また、レイアウトも1日でやっていただいていると思いますし、やり取りとしては時間を迫ることばかりだったんです。

その中で、ある程度イメージされてますっていうことも伺ってはいたんですけれども、(上がってきたものを見て)さすが、西村さんだなっていうところで。デザイナーとしての手腕を本当に生かしていただき、ばしっと入れていただいたレイアウトですね。

先行してポストカードの絵柄を拝見していたものですから、これを採用されたのだな、この2人の一緒にいるシーンにされたんだ、ぴったりだな、と思いました。とにかく悶絶の可愛さだということを私連発してしまっているのですが(笑)本当に可愛くて。そこに自分が関われているということがすごく嬉しいです。ありがとうございます。

handy ゆみこさん:イラストを選ぶときに、ノートが少し大人っぽいので、あんまり可愛らしすぎると、大人が持つのはちょっと恥ずかしいなって。ノートとイラストがミスマッチになってしまうかなと考えました。それで横向きのどすんにしてみたりとか、開いたときにちょっと面白い感じになるものとか、その辺をポイントに選んでみました。

製本工場での「つくるノートブック」「つくるダイアリーノート」

吉井:見ていて、本当にしっくりくる感じがします。製作中に他の種類と一緒に並んでいるのを見ていたのですが、どすんのノートが可愛いポイントとなってすごく目を引くんですよね。(どすんのノートが)ここにいてくれてよかったなと、工場で並んでいるのを見て強く思いました。

稲野辺:ぱっと見のインパクトもそうですし、うちの方で用意してる元々のバリエーションはものすごくシンプルを極めた形だったりします。うちのものはこのカラーバリエーションで考えています、ということを伝えた中で、どすんの好きな色であるということがひとつありながらも、並べたときのバランス感も考えて選んで頂きました。
本当にいいラインナップにできたなと思っています。

handy ゆみこさん:そうですね、大洋さんのものと並べたときにお邪魔にならないような、色がかぶったりもしない方がいいかなと思って、その辺も考えました。グリーンはどすんのために取っておいていただいたようなので(笑)できました。

稲野辺:(笑)

今回のコラボレーションのきっかけ

吉井:今回のコラボレーションのきっかけを詳しく教えてください。

稲野辺:私からリクエストさせていただきました。本当に勝手に(笑)私の思いつきではないけれども、社内承認を取る前にまずお声がけをしてしまっておりまして、そこから逆に役員承認などを取ってっていう流れでした。

今回の話の始まりになったhandyさんのツイート

今までの関係性なども含め、一緒に作らせていただくパートナーとして、この機会を逃す手はないよねっていうことが役員からもありました。これもなんでしょう、いろんなものが準備されて「なるべくしてなった」ような、スムーズな流れだったと思っています。

handy ゆみこさん:ありがとうございます。

handyのことについて

吉井:親子絵本作家としておふたりで活動されており、「パンダのどすん」は何気ない普段の生活から生まれているということなんですが、そのことについて詳しくお伺いしたいです。

handy ゆみこさん:はい。本当にその通りです。家族と食事のとき話をしていて、今日こんな面白いことがあったよとか、こんな人がいたよ、なんていう話をヒントにしたり、またこの愛犬ですね、リンゾウのモデルになったリンツの行動がすごく面白いので、これはネタになるななんて。

そういったところからヒントをもらってはいるんですけれど、あいが5年生のときにコロナ禍で学校が休校になってしまって、とにかくみんな家にいるっていう期間がありました。そのときに(あいが)どすんの絵にちょっとひと言ふた言コメントをつけて、絵日記のような感じで、A4の紙に毎日書いていたんですね。

サラサラっと、どすんが旅行に行く格好をして「旅をするんだ」ってひと言書いてあったりするような。きっとどこかに行きたいなと思っていたと思うんですけど(笑)、それが何枚か溜まっていて、ああこれ面白いなと思いまして。これをせっかくなので、投稿しましょうと。それがきっかけでした。

左があいさんのどすん、右がゆみこさんのどすん

言葉は娘のものをもらって、私が今のどすんを描いてInstagramに上げ始めたのが2年前の2020年でした。その後にも投稿をどんどん上げていたらロサンゼルスのグループ展で絵本を展示販売するっていう企画があり、それに参加したいので話はちょっと娘に頼んでみようかなっていうことで。
どすんのお話を書いてみない?っていうふうにお願いしたら、「いいよ」ってささっと書いてくれたのが絵本の始まりでした。
その後、せっかく作った絵本なので、親子合作として第7回絵本出版賞に応募したところ賞をいただいて、出版に至りました。

絵本「パンダのどすん ボクのおきにいり」 発行:みらいパブリッシング 1,430円(税込)

吉井:コロナ禍だからこそ、ということもかなり大きかったんですね。

handy ゆみこさん:そうですね。コロナ禍の中で本当に家族といる時間も多かったし、この犬もですね、そのときから飼うことになったんです。

いろんなことが、先ほどのお話じゃないですけど、重なって、すごく楽しい方向に動いていったなっていうふうに感じています。

稲野辺:ちなみにあい作家先生は元々イラストも描けるんですね!絵も描いていたって…。

handy ゆみこさん:すごいかわいいんですよ、あいのどすんは。

あいさんの描いた落書きのどすん

handy あいさん:パンダしか描けないけど。

稲野辺:カレンダーに描いてくださったのもすごく可愛かったです。

handy ゆみこさん:そうなんです。パンダはずっと描いているんです(笑)

吉井:あいさんからもお伺いしたいです。

handy あいさん:学校も習い事も全部休みになって、日本中がすごく暗い感じになってるときに、このどすんの絵本でみんなを笑顔にできたらなって思いました。

小さい頃から自分の作ったお話をノートに書いていました。どすんはちっちゃい頃からずっと一緒にいて、あの優しい感じの顔をしていて。そういうどすんと、活発で元気な性格のリンツ(絵本ではリンゾウ)のコンビを想像しながら、この2人がこうなったらいいなとか、そういうことを考えて書いています。

どすんは昔からずっと一緒だった

吉井:どすんは昔からいたっていうのがそうなんだと驚きました。

handy ゆみこさん:そうなんです。実はモデルがいるんです。

私が中学の頃かな。トントンっていう赤ちゃんパンダが上野動物園で生まれたんですけど、そのトントンに会いに行った時に出会ったパンダなんです。それ以来ずーっと家にいまして。今は引き継いであいの部屋にいるんですけど、本当に昭和のパンダなんですよ。

稲野辺:ずっと実在のモデルがいたんですね。

handy ゆみこさん:そうなんです。どすんは、あいが生まれたときからいました。ちっちゃい時から、どこに行くにも連れて行っていて。帰省するときにも、旅行に行くときにも。

元々はよく一緒に外出していたどすんですが、このリンゾウ(リンツ)が来てからはこっちが手がかかるので、わりと部屋でのんびりとしています(笑)

「パンダのどすん」のお話の最初の構想ではリンゾウはいなかったんだけど、(お話を作る中で)ちょっとどすんだけだと寂しいねっていうことで、一緒に住んでいることにして、そこからまた話がいろいろ広がりました。最近では犬好きな方もフォローしてくださるようになりました。

稲野辺:どすんを昭和生まれにしたのは、あえてなのですか?

handy ゆみこさん:実際、ギリギリ昭和生まれなんです(笑)

私も昭和生まれなので、ネタが多分昭和なことがあるかなと(笑)ちょっと懐かしいねみたいなことを思っていただけるといいなと。同世代との間に「あったあったこういうの」、みたいなかんじで。ちょっと自分もかぶせながらどすんに言ってもらうみたいなかんじです。今の子たちに昭和生まれって言っても、え、何って感じだと思うんですけど(笑)いつ?みたいな(笑)ちょっとそこはあえて昭和生まれっていうふうにしています。

実はあいもすごく昭和が好きで。親が昭和なのでそのつながりで、昔の家電とか、懐メロとか、カラオケでピンク・レディーとか。

稲野辺・吉井:なるほど!

handy ゆみこさん:昔のね、ものが好きなんだよね。

稲野辺:どすんさんがInstagramなどで発信されてる内容って、子どもだったら出ないような、いろいろな知恵だったりとか、大人じゃなきゃ多分言えないようなこととかが多いですし、そこの設定は必要ですよね。このこが本当に5歳とかそういうのだとちょっと違うっていうか、それこそ永遠の5歳のチコちゃんじゃないけど(笑)そういうふうにしていかないとそんな含蓄が出てこない気がします。

どすんさんが昭和生まれで年を重ねているからこそ、この含蓄・深みあるキャラクターになったんでしょうね。

「つくるノートブック パンダのどすん」に興味をもってくださった方へ

吉井:「つくるノートブック パンダのどすん」は10月1日から販売中です。handyさんのWEB SHOPでもご購入いただけるようになりました。最後に、ノートを手に取ってくださった方へメッセージをお願いしたいです。

handy ゆみこさん:はい。まずは表紙のどすんやリンゾウを見て、ほっこりしていただきたいなと思います。そして、中身が無地なので、アイディアスケッチをしたりとか、スクラップブックのように何か思い出のものを貼ったり、コラージュノートみたいにしたり、自由に使えると思います。例えば旅に持っていってスタンプを押したりだとか、どこに行くにもどすんとリンゾウを連れてってほしいな、と思っています。

稲野辺:ダイアリー機能がない本当にプレーンなノートとして、長くお使いいただけるものだと思います。お出かけだったり、普段の生活の中でも、お家の中でも、身近なところに置いておいて、ぱっと広げてすぐ書いて。後から見てもきっと楽しいと思うし、日常の中にある子として、365日一緒にいるような存在になってほしいなと思います。

handy ゆみこさん:はい、その通りです。

全員:ありがとうございました!

「つくるノートブック」、手帳がプラスされた「つくるダイアリーノート」は今年から名前を変え、リニューアルした大洋印刷の新商品です。

「つくる」と名付けたのはノートを使う人に「つくって」いってほしいという思いを込めたからですが、当たり前のことながらも、作り手の思いが結晶した「つくる」ノートなのだと改めて実感しました。

コロナ禍になって2年。様々な制限のある中ですが、コロナ禍だからこそのきっかけも、実はたくさんあるのだなと思います。この機会をチャンスとして生かしながら、次の一手にチャレンジしていきたいです。

私たちが「つくった」、「つくるノートブック」。
ぜひあなたにも「つくって」いっていただきたいです!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

※「パンダのどすん」は登録商標です。

「つくるノートブック パンダのどすん」はオンライン限定での発売です。

TAIYO ONLINE SHOP
https://store.shopping.yahoo.co.jp/taiyo-onlineshop/handy-taiyo-notebook.html

handy WEB SHOP
https://handydp.base.shop 

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