2010/12/01
1950年代の“ぬいブルー”を再現
女子美術大学創立110周年記念 佐野ぬい展 ー 110夜(Nuit)を越えて ー
佐野ぬい・女子美術時代作品

60年前に彩った、色の鮮やかさを求めて

佐野ぬい先生は新制作協会会員として活躍されていて、女子美術大学の学長でもあります。独特な”ぬいブルー”といわれる青を主調とした作品を多く発表し、「青の画家」と称されています。

今回、主催の髙島屋 美術部さんから招待状の制作依頼を受けました。
髙島屋さんとは長くお付き合いさせていただいていることもあり、メインイメージ(記事上部のブルーの作品)の色出しはお任せいただいていました。
しかし校正をご覧になった佐野ぬい先生が「イメージと違う」とおっしゃったと連絡がはいり、急いで髙島屋 美術部のご担当様と一緒に佐野ぬい先生のところへ伺いました。

先生の要望は、学生時代の作品に合わせて欲しいとのことでした。しかしその作品は制作から60年ほど経過していることもあり、もう当時のそのままの色ではなく、変色してしまっていたのです。

その場で“ぬいブルー”とはどのような色なのかとお伺いし、写真イメージやカンプから、ぬい先生と一緒にイメージに合うブルーを探っていきました。
そのブルーをプロセス4色で表現できるように画像修正をし、印刷へ。
今度は先生も納得のブルーを表現することができ、大変喜んでいただけたようです。

短納期で厳しいところではありましたが、私も満足できる仕事の一つとなりました。

営業部 小林孝

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